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メンバー参加イベント、企画等の諸リポート Iai Seiren Kisuikai 

活動報告report



居合道場清蓮亀翠会の企画、イベントや報告




2022年9月20日 神楽殿の演武会

明治天皇所縁の四柱神社神楽殿(長野県松本市)にて演武会。大型台風の中、予定日早朝も東信地方は豪雨。開催が憂慮されましたが、昼前には天候が安定。
本殿でお払いの後、伊勢神宮の式年遷宮の折り、撤下となった社宝の梓御弓や金銅造御太刀(直刀)を拝見。思わぬところで伊勢神宮の神宝を目の前にし、古からの継承された伝統美に触れました。
館長知人剣士等のギャラリーを前に、午後の演武会はつつがなく終了。舞台での演武会は久しく行なわれなかったので、緊張のせいかそれぞれ仕損じたワザの反省点は今後の課題として、それぞれの稽古で補う事でしょう。しかし、そんな愛嬌も神様はお許しになるのではと思います。

翌日は国宝松本城散策、初めての方も訪問経験者もいますが、急な階段にも問題無く登城。天守は風通しが良過ぎて秋風が冷たく、長居する方はありませんでした。平日の割りに見学者は多く、地元の元気な小学生の遠足にも遭遇しました。



2022年3月『THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語』展

オミクロン株の感染下落傾向の中、ボストン美術館所蔵の代表的刀剣・鐔・浮世絵展が六本木ヒルズの森ビル美術館で3月25日迄開催。有志若干名で出かけました。
どちらかというと浮世絵や武者絵が多く、刀剣・鐔は多くありませんでしたが、里帰り刀剣類には国内ではあまり見られない物もあり、各自それぞれに鑑賞を楽しまれた様です。 兼光(備州長船住兼光銘)は、鎌倉末から南北朝初期1330年代と思われる初期作。先代景光風で切先も優しく、後期1350年前後の切先が伸びて来る姿と異なります。また同時代の山姥切作者『長義(大摺上無銘)』も焼き刃が賑やかな作品が出ていました。
来国光(大摺上無銘)は元先の身幅差が少なく堂々とした姿、煮えが立ち鉄が良く詰んだ山城刀工の棟梁らしい作品。同伴の80代Rさんは一番お気に召した刀の様でした。
他大和短刀等の名作古刀群に交じり、近代金工の名匠加納夏雄の洗練された一作拵に惹かれました。明治天皇の太刀拵えを製作したというのは知っていましたが未見、在野の作は初めてお目にかかります。鐔一枚でも大変な物であるのに、この拵えは夏雄名品集にも出ていない物で、こうゆう作品が明治以降にアメリカへ流失してしていたという残念な思いと、よくぞ残っていてくれたという思いが交差し、複雑な気持ちで足を止めました。

その他焼き刃で面白かったのは、室町期の京都三条に住んだという吉則の太刀です。南北朝期相州の影響を受けた『皆焼(ひたつら)』刃。反り加減が頃合で、居合剣士にもピッタリな方手打ちにも対応出来得る姿でした。



2021年10月・11月 刀剣見学会等

コロナパンデミックの為、2021年は人が集まる事が難しい年でした。美術館訪問は、2018年京都国立博物館以来3年ぶり。京都の神社や仏閣に奉納された刀剣類をメインに、少人数でサントリー美術館見学。目的は頼朝公所縁の在銘少ない『古備前成高』、800数十年の歴史持ちながらも至極健全な姿や鉄の潤いに感銘を受けました。刀剣女子に知られる桃山期の堀川國廣作の大太刀も、堂々とした南北朝姿で矢筈乱れを交えた作品でした。
源氏の宝刀『膝丸・薄緑』、粟田口吉光の『秋田藤四郎』、信長磨上左文字等、一部前述京博と重複している作品もありましたが、此方では刃紋も構成する鉄の肌合いも良く見える設置工夫がされて、京博の見難さで見落とし分部の鑑賞が出来、良い特別展でした。

他展示会では、家康公御召鍛冶の重国や、大阪新刀の井上真改等、在銘の優れた脇差が目にとまり、拵(こしらえ)は、千鳥の蒔絵鞘や輸入木材の鉄刀木(タガヤサン)製の合口拵が印象に残りました。





第6波の前にと、若干名は都心部某ドイツビールレストランで喉を潤しました。15世紀のレシピで仕込まれる麦酒を館長が紹介。この地域ではその頃から麦を燻して乾燥後、仕込をしました。この伝統を続けているのはバイエルン北部世界遺産の街バンベルク周辺のみ。『ラウホビール』といい、燻製香のある珍奇な麦酒としてドイツでは良く知られています。ラウホビールは現地価格からは大分良いお値段。しかし、外国に行き難い昨今では飛行機代もかからず楽しめるので、それはそれで有難い事です
此方では輸入したラウホビールの他に、どぶろくの様な濁りの強い無濾過小麦ビール等もいただけます。国内ラガービールが好みの方は、ビットブルガーのピルスはアイフェル山地の軟水で仕込まれ、お口に合うと思います。




出雲須賀神社参拝 英信流『八重垣』命名のルーツ?、御神徳は悪切、良縁結び等

英信流正座のワザは11本。1本目は『前』2〜4本はそのヴァリエーション、五本目が『八重垣』。最初に習った頃、素戔嗚尊が詠んだとされる『八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣つくる その八重垣を』が浮かび、随分古風な名前の業だなと思いました。
命名が長谷川英信様の発案かどうかは、数百年を経た現在確かな事は判りません。他流にも同名のワザがあり、恐らくは守りを加味したワザという事でしょうか。後年出雲旅行をされ、松江市内の八重垣神社を参拝した師は、御弟子さん達に歌の話を何度もされていたという記憶が在ります。
須賀神社の御神徳は『悪切』、コロナ退散を願う居合剣士としては、この御時世にぴったりです。その他『良縁結び』『子宝』『五穀豊穣』等。八岐大蛇を退治し、天之叢雲之剣を得た素戔嗚尊はこの地に来て『清々しい』と語ったのが須賀神社の由来とも。元は八雲山中に在ったのを、南北朝末期から室町の初期頃に移設したという事。
奥宮は今も八雲山中、パワースポットとして参拝するカップルもいるそうです。奥宮参道は山道で、雨上がりは特に危険。傾斜が30〜45度程の腐葉土の坂道も歩く為、登山靴がベスト。途中にお清め沢があり、製鉄が盛んだった中国山地らしく、僅かに鉄の味がする水です。御祭神は苔むした大きな岩石が三つ、全体は濃い緑色に覆われ、神域という佇まいです。素戔嗚尊は八雲山に上がり、宍道湖の北側から湧きだす雲を眺めたのでしょう。





2020年1月 外装と鐔初心者講座開催・新年会

今回は殆ど鉄製鐔、一点だけ赤銅(金と銅の合金)製の鐔。昭和初期に編纂された刀剣学習のバイブル日本刀講座(全八巻)所載品。京都の金工在銘鐔で、拡大写真を交えて鑑賞しました。

鐔の大家F先生によると戦後新発見の会心作と、日本美術刀剣保存協会発行の『刀剣美術』論文にとりあげていらっしゃいました。都に住んでいた金工
(1662年生)の絵心を感じられ、一体どんな方の腰元を飾ったのだろうかと想像が膨らみます。
その他、刀匠鐔・肥後の在銘鐔や代表作に触れたり、室町期の菊花型山銅鐔や打ち刀拵の歴史等を学びました。

後半は腰刀外装の種類と歴史。それぞれ帯刀の仕方の違いや、余り知られていない鯉口の切り方等の解説。質疑応答の後はそれぞれの自由稽古を行いました。


2020年1月吉日、某所にて道場関係者有志が集まり、新年会。新規参加者が今年豊富を話した後、乾杯で始まり。一部メンバーでの親睦の二次会、本年度親睦旅行の話も出ましたが、コロナパンデミックの為延期。


秩父神社奉納演舞 

奉納演舞を秩父神社神楽殿にて行いました。桃山風社殿は徳川家康再建という事で、日光東照宮より歴史があり、左甚五郎作(伝)の一寸コミカルな彫物が見れるミニ博物館の様です。
北辰のフクロウは当社のマスコット、つなぎの龍はボリュームのある作品です。


都合良く、神社から徒歩圏に造り酒屋の武甲酒造があります。宿への途中で立ち寄り、武甲正宗の濁り酒を購入。夕刻より懇親会、皆さん元気一杯でしたが、濁り酒で一杯やりだすと、少々アルコールが強かったのか、早々と横になった剣士もいらっしゃいました。


令和の故郷坂本八幡参拝 

令和の故郷坂本八幡を参拝。改元直後は多くの人が殺到し、周辺が大渋滞となったそうですが、6月1日は平日午前中の為、臨時駐車場も空いていました。西鉄都府楼駅から15〜17分程度の徒歩圏。
隣は大宰府政庁跡。広々として散策には好都合です。大宰府天満宮は徒歩35分位離れています。常設かどうか未確認ですが、宝物殿には以前豊後行平の太刀が展示されていました。


居合 清蓮亀翠会第一会場

〒208-0012
東京都武蔵村山市緑ヶ丘1460‐1111

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tel:0425900755